ゲームコラム

ゲームにおけるスマーフ・ブースティングとは?なぜ禁止されているのか

【記事公開日】2021/10/10
【最終更新日】2022/03/14

boosting

ゲームの世界には、上位のプレイヤーがサブアカウント(いつも使っていないアカウント)を使って自分たちよりも弱いプレイヤーと戦う「スマーフ」。
自分より低いランクのアカウントと一緒にプレイすることで強引にランクを上位に持っていく「ブースティング」が存在します。

これらのスマーフ・ブースティングは結果的にゲームの寿命を縮めると言われており、定期的に問題視されています。
この記事では、ゲームにおけるスマーフ・ブースティングの問題点について解説します。

スマーフ・ブースティングとは

スマーフとは、本来の自分の実力よりも弱いアカウントでプレイすることを指します。
これは自分でアカウントを新規作る方法と、別の人のアカウントを借りる2つの方法があります。

なぜスマーフを行うのかというと、対戦相手が自分よりも格下の人たちとなるため「勝利」しやすくなります。

純粋に「簡単に勝ちたいから」という理由であったり、あとで解説する「知り合いとプレイするため」「特定の報酬目当て」などスマーフを行う理由は様々です。

スマーフをしているプレイヤーと戦うことになる人は、自分たちと本来戦うべきではない強い相手と戦うことになるため、一方的な負け試合になるケースが多くあります。

スマーフが行われると、同じ実力差で戦うことに意味がある対戦ゲームが成立しなくなります。
そのため、多くのゲームでスマーフは禁止とされています!

一方、ブースティングは一般的に「高いランク帯の人が弱いランク帯の人とプレイするためにサブアカウントなどを用いる」ことを指します。
そうすることで、味方に自分がいるランク帯に本来参加できない強い人を引き込むことができるので、勝利しやすくなるのです。

スマーフ・ブースティングの問題点

スマーフ・ブースティングの問題点について語る前に、ランクマッチシステムについて語る必要があります。

ゲームにおいてランクマッチとは「同じくらいの強さの相手と戦う」ために設計されています。
そうすることで、そのグループの中でも強い人はどんどん上のランクに上がって行き、弱い人はどんどん下のランクに下がっていきます。

それが正常に機能することで、常に「自分と同じ程度の強さの敵と戦い続けることができる」ようになります。
その結果、自分が成長すればより強いプレイヤーたちとの戦いに混ざることができ、成長を感じながらもっとゲームが上手くなろうと思える…という設計です。

一般的に、ランクマッチでは自分より上のランク(下のランク)の味方と一緒にプレイできないようになっています。
例えば、ブロンズ<シルバー<ゴールド<プラチナ<ダイアという風なランクシステムだった場合、ブロンズはシルバーの人までとしかPTを組んでプレイできません。

例として、League of Legendsのンク戦のティア、ディビジョン、キューの種類についてを引用してみます。

League of Legendsのンク戦のティア、ディビジョン、キューの種類について

なぜ2tier離れた人と一緒にランクマッチをプレイできないようにしてのかというと、自分より上位のプレイヤーを味方に引き込んで戦うことで、試合を壊してしまうことを防いでいるのです。

例えば、草野球チームがいきなり対戦相手にメジャーリーガーレベルの人たちが来たら「記念になる!」と思う人もいるかもしれませんが、全く試合にならずにぼろ負けするのは目に見えてますよね?
それが何度も何度も繰り返されてしまえば、草野球チームからしたら「勝てないしつまらない!」となって辞めてしまうのは目に見えてます。

そうなると、ゲームのプレイ人口は減っていき、ゲームを運営する会社もゲームのサービス提供を続けることができなくなってしまいます。

これがスマーフ・ブースティングが行われると起きる問題点です。

なぜスマーフ・ブースティング行為が行われるのか

スマーフ・ブースティング行為が行われる目的としては主に以下の3つがあります。

  1. 下位プレイヤーの友人と一緒に遊ぶため
  2. 特定の報酬目的で下位プレイヤーのランクをあげるため
  3. 自分が楽しくなりたいため

「上位プレイヤーと戦いたいから、自分は下位ランクだけど手に入れた上位プレイヤーのアカウントでプレイする!」というケースはあまり聞きません。

対戦ゲームはランクごとにtierが存在しており、ブロンズ<シルバー<ゴールド<プラチナ<ダイアといった組みわけが行われています。
2tier離れると一緒にランクマッチがプレイできないように設計されているゲームが多くあり、例えばシルバーのプレイヤーはプラチナのプレイヤーと一緒に遊ぶことはできません。

「友人がシルバーだけど、自分はプラチナなんだよね」となった場合、ランクマッチではない方法で一緒に遊ぶ必要がります。
この理由は単純で、シルバーとプラチナのプレイヤーは実力差が大きく出るためです。

また、ゲーム内で「プラチナ以上のプレイヤーに特別報酬を配布!」となった際に、常にブロンズにいるプレイヤーがどうしてもプラチナに上がりたいとなった場合、どうするのが手っ取り早いでしょうか?
答えは自分よりも強いプレイヤーと一緒に戦い、キャリーしてもらう(勝利を運んでもらう)ことです。

基本的に、ブロンズのプレイヤーはプラチナのプレイヤーには基本的に勝てません。

ランクマッチの設計上、それくらい強さに差が出るようになっています。

しかし、プラチナのプレイヤーがなんらかの手段でブロンズのアカウントを手に入れて、ブロンズのプレイヤーと一緒に遊べば、簡単に勝つことができます。
もしかしたらすぐにプラチナまで上がるかもしれません。

そういった報酬目当てでブースティングを行う人もいます。

また、純粋に「今自分がいるランク帯だと気持ちよく勝てないから」という理由でスマーフを行う、もしくは知り合いにブースティングを依頼をすることもあります。
スマーフ・ブースティング行為は非常に自己中心的な行為であり、実際にゲームの運営会社は明確に「スマーフ・ブースティング」を規約で禁じているケースもあります。

代行とスマーフ・ブースティングの違いはある?

基本的にそれらに大きな違いはありません。
ゲームによっては「ランク〇〇以上限定!」という形で特定のランク以上のプレイヤーの限定報酬などを与えるケースがあります。

これはランクマッチを活性化させるための方法の一つではありますが、それらの報酬目的で代行(他のプレイヤーに自分のアカウントを使わせる)行為をする人も存在します。
代行、スマーフ行為に関しては多くの対戦ゲームにおいて明確に禁じられており、運営に見つかった場合、アカウント停止処置などを受ける可能性があります。

スマーフ・ブースティング・代行の被害にあった!どうすればいい?

残念ながら、今現在プレイヤー側で該当プレイヤーがスマーフなのか、ブースティングなのか、代行なのかを判断する方法はありません。

ただし、一般的には「あまりにも強すぎる」場合や「いつも使ってるキーバインドと違う」場合にこれらの行為が疑われることが多いです。

基本的に、こういった行為を発見した場合、TwitterなどのSNSに晒上げるのではなく、ゲームの運営に直に問い合わせを行うことがベストです。
※SNSで投稿した場合、事実ではなかった場合に該当者に迷惑がかかる可能性があるので注意が必要ですが、現実問題としてSNSでの告発からゲーム運営会社が調査を行うケースもあります。

以上が、スマーフ・ブースティンの問題点となります。
最後に、VALORANTやLeagu of Legendsという世界で遊ばれているゲームを運営しているRIOTの言葉を引用してこの場は終わりたいと思います。

今回、せっかくの機会ですので、もう一つお知らせしておこうと思います。「異様に強い」プレイヤーと対戦するのは確かにストレスですが、私たちの調査によると、スマーフはコミュニティーの一部で信じられているほど蔓延しているわけではないことが分かっています。たまたま調子が良いプレイヤーと一緒の試合に入ったということも、往々にしてあり得るのです。もちろん、スマーフが重大な問題であることを否定したり、この問題自体を軽視したりするつもりは一切なく、解決に向けて尽力すべきだと考えています。ただ、もし今度妙に強いプレイヤーに遭遇することがあったら、たまたま相手の調子が良い可能性もあるということを、思い出していただければと思います。

ASK VALORANT – 5月7日

 まとめ

  • スマーフやブースティングは他のプレイヤーの迷惑になる利己的な行為
  • ゲームによっては明確に禁止とされており、場合によってはアカウント停止処分も

スマーフ・ブースティング行為の例は後を絶たず、一般プレイヤー以外のプロゲーマーでもスマーフ・ブースティング行為を行い、結果的に謝罪をするケースが多くあります。
知り合いから言われて断れなくて、〇〇の称号が欲しくて等、スマーフ・ブースティングをする理由は様々ですが、いずれもゲームの寿命を縮める行為となりかねません。

ゲームの規約では明確にスマーフ・ブースティング行為を禁じている(逆に特定の条件下で認めていることもある)ケースが多いため、必ず規約を確認すると共に、他のプレイヤーの迷惑になる行為は控えるようにしましょう。
それがあなたが今プレイしているゲームを、多くの人が遊び続けるキッカケとなるでしょう。

もし、それでも対人ゲームをしててイライラが止まらない!という人は以下の記事も参考にしてみてください。

参考記事:対人ゲームで勝てなくてイライラする!そんなときのメンタルリセットのコツを紹介

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