ゲームコラム

ホロライブ・セカンドライフの事例から学ぶタバースとは

【記事公開日】2021/11/07
【最終更新日】2022/03/14

metaverce-hololive

TwitterやYoutubeなどで騒がれつつある「メタバース」という言葉。
最近はFacebook社が社名を「meta(メタ)」に変更したこともニュースとして騒がれており、どこかで聞いたことがある人も多いと思います。

メタバースの言葉自体もまだ今年出始めたばかりの言葉なので、厳密な定義は行われていません。
しかし、メタバース自体は難しい言葉ではなく、既に多くの人がメタバースを体験しているのです!

この記事では、「ひとまずメタバースについてこれだけ知っておけばいい」という点をまとめたので解説します!

メタバース(仮想空間)とは

メタバース空間「VRChat」で骸骨との2ショット。返事はない、ただの屍のようだ

メタバースとは、簡単にいえばインターネット空間における「仮想空間」のことを指します。
これだけ書いても、おそらくイメージができる人は少ないと思います。

例を挙げると、2003年に生まれた「Second Life(セカンドライフ)」というサービスを覚えていますか?

画像はSecond Life公式より

これは2003年にしては画期的な試みで、簡単に言えば「インターネット空間でリアルに生活できる環境を作っちゃおう」というところから始まったサービスです。

当時は、VR・AR技術が未発達(というか存在しなかった)でした。
そのため「セカンドライフ内でリアルな生活している感」は薄かったですが、セカンドライフ内の土地をリアルマネーで購入したり、セカンドライフ内で仕事をしてそれを収益に生活していた人もいました。

今現在では、VR・AR技術の発達に伴い、VRChatClusterに取って代わられつつあるセカンドライフですが、サービス当初は様々な人が「セカンドライフ(第二の人生)」を求めてSecond Lifeをプレイしていました。

また、任天堂が販売をしている「牧場物語」や「あつまれ どうぶつの森」、そしてEPIC社が運営をしている「フォートナイト」もある種のメタバースであると言えます。

牧場物語やどうぶつの森も、どちらもプレイヤーが何らかの街(村)に引っ越すことからゲームが始まります。
プレイヤーはその中で農作業をしたり、狩りをしたり、そして恋をして結婚をしたり(!)など、まるでそのゲーム内で人生を送っているような体験ができます。

また、フォートナイトメタバースを目指している傾向があり、ゲーム内で世界中で有名なアーティスト(日本からは星野源も!)がゲーム内で音楽ライブを開いています!

このように、メタバース自体はここ最近急に出てくるようになった言葉ですが、メタバースに近い概念のもとは昔から存在していました。

しかし、ある時期をきっかけに急速に世界中で検索され始めたのが「Metaverse(メタバース)」という言葉です。
Googleトレンドをみても、2021年の4月あたりをきっかけに、急速に世界中で使われ始めたのが分かります。

メタバースがなぜ盛り上がりを見せているのか

メタバースが盛り上がりを見せている理由として、大きく分けて「VR・AR技術の発達」「暗号通貨などの盛り上がり」「次世代プラットフォームとしての期待」が挙げられます。

VR・AR技術の発達

VRChatをはじめとする、VRサービスは世界規模で見ても大きな盛り上がりを見せています。

特に日本では可愛い女の子アバターの人気が多いVRChat。画像はVRChat公式より

特にVRChatは2万人以上のプレイヤーが常にログインしているほどの大規模なメタバースとなっています。

VRChatでは文字通り「Chat(会話でのコミュニケーション)」を楽しむ人もいれば、恋愛(お砂糖)を楽しむ人、DJライブを行う人、脱出ゲームを行う人、FPSゲームで遊ぶ人など様々な人が存在しています。

VRChatでFPS!?と思う人もいるかもしれませんが、VRChatでは自分でワールドを作成できるため、様々なゲームのワールドがあります。
※ちなみに一番人気があるのはマーダーミステリーです。

また、VRchatをプレイしている人の中にはVRChat内で過ごす人(VR睡眠と呼ばれる形で、ヘッドマウントディスプレイを付けたまま寝る人)も多く存在しており、まるでリアル生活のような生活をVRChat内で行う人もいます。

これに関しては、以下のnoteで実体験を語っている人がいます。
1週間VR体験実験 168時間VRで過ごす

実際、記事内でも以下のように語られており、VRChat(メタバース)がリアル影響をするのかが分かります。

前回同様、現実世界の鏡を体調チェックのために見た際、自分の顔に違和感を覚えました。
今回はこの現象が凡そ半日ほど(12時間程)早く観測されました、恐らくは身長の低い美少女アバターという普段使いなれない恰好が影響を及ぼしたものと思われます。

中略

今回は条件に従い美少女アバターを主に用いて、所謂バ美肉(バーチャル美少女受肉)をして実験を行っておりましたが、Vket会場にて高身長の中年男性アバターや少年のような恰好をしたアバターを試着する機会がありました。
中年男性アバターを着た際、現実の身長と似た目線の高さになった事と現実と同じ性別になった事に安心感を覚え、更には年を取った外見をしているせいか落ち着きをもって振舞わなければならないという感覚がありました。

このようにVRChat内で生活をする人はまだ少ないと思いますが、Steamのプレイ人口を見ても、VRChatをプレイする人は非常に多いことが分かります。
約2.5万人の人が常時プレイしていることになります。

steamDBより引用

暗号通貨の盛り上がり

暗号通貨の盛り上がりもメタバースの盛り上がりに関わっています。
メタバースは「インターネット空間」で楽しむこと意味しているため、お金のやり取りがすべてインターネット上で完結する暗号通貨とは相性がいいです。

例えば、特定のメタバース空間でアイテムを販売します!となった場合も、日本円であったりドルであったり、人民元であったりとユーザーによって支払いに使いたいお金は異なります。
しかし、暗号通貨であれば「では支払いはビットコインで」とするだけですべてが完結します。

また、暗号通貨が盛り上がることは暗号通貨に投資をしている企業や、投資家にとって利益のあることになります。
そのため、様々な企業や投資家がメタバースに投資している背景も強く影響しています。

次世代コミュニティとしての期待

今まで、いわゆるコミュニティといてば文章や言葉でのやりとりが主体でした。
TwitterやInstagram、Youtubeや配信サイトのTwhichなど、様々な形のコミュニティは生まれてきましたがメタバースのような「リアルに生活しているような密な次世代コミュニティ」は存在しませんでした。

それこそ、セカンドライフがそれの始まりではありましたが、当時は「パソコン画面」でしかプレイできなかったため、VRChatのような「リアル性」は薄かったのです。
しかし、VR・AR空間の発達により、よりリアルなコミュニケーションをとれるようになることで、より多くのユーザーを引き付け、次世代のコミュニティとしての形は「メタバースが主体になるのではないか」と言われているのです。

また、新型コロナウイルス感染症などで巣ごもり需要が高まったことも影響をしています。
例えば、遠くにいて会えない友人なども、メタバース空間であれば会える・触れる・近づけることが可能です。

さらに今現在は「触った感触」を実装しようと、様々なVR技術が開発されています。
将来的には、仕事も生活もメタバース空間で済ませる時代が来るのかもしれません。

ここ最近の大きなメタバースの動き

では、ここ最近で大きな「メタバース」としての動きをいくつか紹介したいと思います。

hololive社が始めた「ホロアース」

様々なタレントを抱えているCover社とそのhololiveが「ホロアース」という新たなメタバースを発表したことが話題になりました。

メタバースプロジェクト「ホロアース」は、
いくつかのサブプロジェクトに分かれて開発を進行しています。

▶︎「サンドボックス・ゲーム」

オープンフィールドで、「冒険」や「生活」をしていく、
プレイヤーの数だけ物語が存在する、そんな体験をめざしたサンドボックスゲーム開発プロジェクトです。
モンスターと戦ったり、自分だけの家づくりをしたり、
様々な生き方を、ホロアース内で体験できます。

▶︎「コミュニケーションロビー」

ホロアースの入り口であり、たくさんの人たちと出会い、会話することのできる広場を作ります。
サンドボックスへと一緒に旅立つ仲間を集めることもできます。
また今後、この空間で、様々なイベントの開催などを目指しています。

▶︎「アバタークリエイトシステム」

ホロアースに旅立つ皆様の、身体(アバター)を提供するためのアバタークリエイトシステムの開発を行います。
この身体(アバター)は、冒険や生活のなかで、衣服や装備品・装飾品などを自由に身に着けたり、着替えたりすることができます。

メタバースプロジェクト「ホロアース」について

今現在で詳細はまだ公開されていませんが、おそらく「VRChat」と同じようなVR空間での生活・そして冒険を主体にしたメタバースになるのではないかと思われます。

数百万人のYoutube登録者数を持っているタレントが何名もいるhololive社が主体となっているので、おそらく今後は「hololiveタレントとメタバース空間で交流できる」ようなイベントも開催するのではないでしょうか。

既にVRライブという形で実装されつつある分野ですが、今後もより盛り上がりを見せてくれると思います。

Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更

画像の人物はMeta(旧Facebook)CEOのマーク・ザッカーバーグ

Facebookは10月28日に社名を「Fscebook」から「Meta」に変更すると発表しました。
Facebook社は「Oclusシリーズ」と呼ばれるVR機器の販売もしていましたが、今後はこれも「Metaシリーズ」として改名をしたうえで販売を続けるとのことです。

社名であるMetaは文字通り「Metaverse(メタバース)」から取っており、今後はFacebookではなくMetaの開発に注力すると語っています。

As our new brand starts showing up in our products, I hope people around the world come to know the Meta brand and the future we stand for.

“今後は、Facebookファーストではなく、メタバースファーストを目指します。つまり、今後はFacebookのアカウントがなくても、私たちの他のサービスを利用できるようになります。新しいブランドが製品に反映されることで、世界中の人々にMetaブランドと私たちが目指す未来を知ってもらいたいと思います。”

Founder’s Letter, 2021より

Metaの公式サイトの動画を見ると、将来的には社会的な交流(仕事など)や、エンターテインメント(ライブなど)、ゲーム、運動、教育などもMeta内で完結させるように開発を進めていることが分かります。
恐らく、既存のVRchatを超えるVRメタバースを目指しているのではないでしょうか?

個人的には今最先端を進んでいるVRメタバースはVRChatだと思っており、Metaがどれほど追いつけるのかは楽しみですね。
また、現状はVRのメタバースを楽しむにはOclusシリーズなどのVR機器が必要となり、控えめに言っても装着の負担が大きい(サイズや充電問題など)ですが、Metaはスマートグラス(サングラスのような形でVR・ARを楽しめる道具)の開発に注力しているので、こちらの開発も期待ができます。

まとめ

  • メタバースは「インターネットの仮想空間」のこと
  • 牧場物語・どうぶつの森・フォートナイト・VRChat・Clusterなど既に多くのメタバースは存在する
  • 今後、ホロライブやFacebookがメタバース事業に参入すると発表をした

メタバースという言葉はまだ生まれたばかりの言葉です。
これから、様々な使われ方をするでしょうし、使われる中で定義が変わることもあります。

しかし、メタバースがインターネットにおける「仮想空間」であること、そして今後も盛り上がっていくであろうことは間違いないでしょう。
eスポーツ選手にとっても、将来的に「メタバース空間で選手が戦い、そしてメタバース空間で試合の観戦をする」時代が来るかもしれませんね。

そうなれば、たとえ海外の大会であってもより温度感を感じて楽しめるでしょう。

今後のメタバースはeスポーツに関わる人なら情報を追いかけておいて損はないと思います!

実際に、筆者が最新のVRMMORPGで遊んでみたプレイレポートは以下で掲載しています。

宜しければ参考にしてみてください。

参考記事:新作VRMMORPG「Zenith: The Last City」レビュー

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