VRchat上で他人と「恋愛関係」になることを一般的に「お砂糖関係になる」という風な言葉で表現をすることがあります。
筆者もお砂糖関係を体験しているうちの一人です。
初めてお砂糖関係の人たちを見た人や、もしくは自分がお砂糖を申し込まれた人はどうしても混乱することもあるでしょう。
この記事では、VRChat上でのお砂糖文化についてどのようなものなのか、お砂糖文化が向いている人はどのような人なのか、お砂糖関係が向いている人やお砂糖関係になる際の注意点について解説をします。
目次
VRCにおけるお砂糖文化とは
VRCにおけるお砂糖文化とはどのようなことを指すのでしょうか?
それぞれ見ていきましょう。
【広義】メタバース上での恋愛関係のことを指す
VRCにおけるお砂糖文化は明確に定義されているわけではありません。
ただし、一般的にはメタバース上(VR空間)で他人と交際状態になることを言います。
ソーシャルVR国勢調査2021によると、ソーシャルVR(VRChat,Cluster,NeosVR,VirtualCast)において「他者への恋愛感情を持ったことがある」と回答した人は全体の40%、その中で実際にVRChatで「お砂糖関係」になったことがある人は全体の31%でした。
今はまだ全体から見たら少数派ではありますが、今後メタバースがスマホでも簡単にできるようになる※ことで、よりお砂糖関係になる人たちは増えると思われます。
※現状、一番お砂糖関係が多いソーシャルVRはスマホではログインできないVRChatとなっている。
場合によってはリアル(現実)にも発展することも
VRchatにおけるお砂糖関係は、メタバース上で終わるだけではありません。
実際に、VRchatから知り合ってリアルで付き合う・もしくは結婚をするというケースも存在します。
また、リアルで付き合ってからVRChat上でもお砂糖関係になるというケースも存在します。
「お砂糖文化」の語源は?
メタバースにおける「お砂糖文化」の明確な語源はわかっていません。
ただ、日本では昔から恋愛関係などに対して「甘い関係」であったり「口から砂糖が出そう」という風なスラングで表現をすることがあることから、それの派生形からつながっているものと考えられます。
VRCのお砂糖文化にリアルな性別は関係ある?
VRChatではアバターと呼ばれる性別・見た目・種族(人間・ロボット・ケモノ・無機物など)をすべてカスタマイズして「自分の分身」を作成することができます。
そこにリアルの性別・年齢は関係なく、リアルでは男性の人がVRCでは可愛い女の子のアバターを使ってるというケースは多くあります。
当然、お砂糖相手になる相手の見た目・実際の性別も様々です。
中には女性アバターを使うからボイスチェンジャーを使っている、という人も存在しますが女性アバター同士だけどもリアルでは男性のお砂糖関係の人も存在します。
VRCのお砂糖のメリット・デメリット
お砂糖文化はリアルで言う「恋愛」と同じであるため、ほとんどリアルの恋愛とメリット・デメリットはイコールとなります。
恋愛のメリット・デメリットを語るのも変ではありますが、それでもVRChat上でお砂糖関係になるメリット・デメリットについて解説をします。
メリット:特定の人と甘い生活を楽しめる
VRChatは一部の人にとって、もはや生活の一部となっています。
VR睡眠と呼ばれる言葉もあり、仕事以外の日常でずっとVRゴーグルをかぶりながら生活をする人もいます。
いわゆる「同棲カップル」と同じように、VRChat上で自分の好きな人と長く過ごせるという幸福感は、VRChatのお砂糖関係ならではでしょう。
メリット:写真撮影などをより楽しめる
VRChatにはデートなどに最適な「写真映えするワールド」や「きれいなワールド」が多く存在します。
友人などとそういった場所に行き、写真を撮影したり雑談をするのも楽しみの一つではありますが、その場に行けるのが「自分の恋愛相手」であればより楽しめるでしょう。
メリット:さみしくない
VRChatはあくまでもソーシャルVRです。
あくまでも、他人とコミュニケーションをとる(会話する・遊ぶ)ことを主体に考えられています。
一人でも楽しめる部分も多くありますが、やはり他人と一緒に過ごすことを前提に設計されている以上、ログインして知り合いがだれもいないとなるとどうしてもさみしいものです。
しかし、お砂糖関係の人がいれば事前に「この日のこの時間にログインするから会おうね」ということを決めやすく、よりVRChatを楽しめるかもしれません。
デメリット:リアルと同じ恋愛に関する問題は起きやすい
いくらお砂糖関係が「VRchat上の関係」であっても、一般的な恋愛に関する問題は起きやすいです。
例えば、自分のお砂糖相手が他人と遊んでいることに嫉妬をしたり、自分との予定を最優先してくれないことに怒りを感じたり。
また、「VR上でのお砂糖関係とリアルでの恋愛関係」についてどのように考えるのかによる認識の違いも、トラブルになりやすいです。
例)相手がリアルで恋愛をしてるのを許せるのかどうかなど
特にリアルで女性の人の方が、リアルで男性の人よりも「VR上でのお砂糖関係はリアルでの恋人と同じである」と考えている※ため、よりトラブルにつながりやすいでしょう。
※女性は60%がそう考えると回答したのに比べ、男性は28%にとどまっている。
VRChatのお砂糖はどんな人に向いている?
VRchatのお砂糖文化はすべての人に向いているわけではありません。
当然、中には「そういう関係が不快だ」と考える人もいるでしょう。
そういう人たちにも「お砂糖文化が理解できない!気持ち悪い悪い文化だ!」と思ってほしくありません。
VRChatのお砂糖文化が向いている人は以下のような人でしょう。
- パートナーのことをしっかりと考えられる
- しっかりと話し合いができる
- 周りの空気を読める
結論、お砂糖文化は自分のパートナーとどのような関係になるかというものです。
そのため、お砂糖を申し込む・申し込まれた際は「相手のことをしっかりと理解し、また話し合う機会をしっかりと設ける」ことが大事だと思います。
また、VRChatのすべてのプレイヤーが「お砂糖文化」に暖かい目を向けるわけではありません。
中には「お砂糖って気持ち悪いよね」と考える人もいます。
お砂糖関係を優先するばかりに、友人関係をないがしろにして、友人だった人から嫌われてしまう可能性もあります。
特に、VRchatはリアルと違い、縁を切ろうと思えばすぐに切れてしまいます。
そのため、お砂糖関係に憧れがある人は、しっかりと「自分」「パートナー」「自分の周りの人」たちがそれをどう思うのかを理解することが大事です。
VRChatのお砂糖の人と行きたいおすすめVRChatワールド
【JP】Virtual Dotonbori In OSAKA
まとめ
以上がVRChatにおけるお砂糖文化についてです。
VRChatは自分の好きなアバターを設定できることから、より自分の好きな見た目で生活をできる世界です。
そのため、見た目から入る恋愛関係も多く、そこからお砂糖関係につながる人もいます。
しかし、たとえメタバース上でのお砂糖関係であっても、その先にいるのはリアルの人間です。
メタバース上だからと言って、お砂糖文化を軽く扱ってはいけません。
しっかりと、お砂糖文化を理解したうえで、ソーシャルVRを楽しむようにしましょう!