自作PCに興味を持ち、いざ自作PCを作るぞ!となって様々なパーツを購入しても、組み立てていく中で初心者がやりがちな失敗は多くあります。
「失敗は成功の母」ということわざもありますが、せっかくなら失敗せずに一発で自作PCを組み立てたいですよね?
そんな人に向けて、自作PCにおいて初心者がやりがちな失敗とは何か。
そして失敗しないためには何に気を付ければいいのかについて解説します。
目次
自作PC初心者がやりがちな失敗
ここでは、自作PC初心者がやりがちな失敗をいくつかの例を元に紹介したいと思います!
ケースのサイズが合わない
パソコンのケース(外部の箱)にはミニ・ミドル・フルがあります。
- ミニタワー:一番小さいサイズ
- ミドルタワー:真ん中のサイズ
- フルタワー:一番大きいサイズ
自作PC初心者の人に多いのが、PCケースを適当に選びすぎてせっかく買ったパーツが入らない(もしくは小さすぎる)パターンが多いです!
特に、高性能なパーツはサイズが大きい傾向にあるため「初めて作るしミニタワーで…」とすると結果的にパーツが入らずに、ケースを買い直す可能性があります。
もし、事前に購入する予定のパーツが決まっている人はミドルorフルタワーを購入するようにしましょう。
ミニタワーを選ぶのは、高い性能は必要ないからとにかくコンパクトにしたい人や、ある程度自作PCに慣れてからにしましょう!
マザーボードに接続できないパーツを買っている
「マザーボード?なにそれ?もっとわかりやすく説明して!」となるかもしれませんが、一旦このまま聞いてください。
パソコンを組み立てるうえで、マザーボードとは必須となる最重要なパーツです。
人間で例えるならば、脳の部分が該当します。
マザーボートはIntel社のCoreシリーズであったり、AMD社Ryzenシリーズといったように企業によって売っている商品が異なります。
ここで大事なのが、マザーボードに対応したパーツを買わないと、パーツの接続ができない、という点です。
Coreシリーズのマザーボードを買ったのであれば、Coreシリーズに対応したパーツを買う必要があります。
Ryzenシリーズでも同様です。
また、CoreシリーズやRyzenシリーズによってもパーツサイズや接続端子の数が異なります。
前の部分で「ケースはミドルタワーかフルタワーを選びましょう」といったのはここに関わってきます。
ミニタワーを選んでしまうと、購入できるマザーボードが限定されてしまうため注意が必要です!
古いCPUを購入した
CPUもマザーボードと同様に、パソコンにおいて重要なパーツの一つです。
簡単に言ってしまえば、CPUは最新版の物を買いましょう。
「でも最新版だとお高いんでしょ?」と思うかもしれませんが、古いCPUだとそもそも最新のマザーボードが対応していなかったり、最新のCPUと比べて圧倒的に性能が低いといった可能性があります。
結果的に、またパーツを買い直す必要が発生する可能性があります。
数千円節約するために、数万円失っては本末転倒です!
CPUは最新版を買う、を覚えておきましょう。
中古のメモリを購入した・マザーボードにあっていないメモリを買った
パソコンにおいてメモリーは机の広さ、などと表現されます。
メモリーの性能が良ければいいほど、パソコンは重い処理(ゲームや3Dソフトなど)や複数の作業同時にしていてもスムーズに動きます。
しかし、自作PCを買う人の中には安いからという理由で「中古のメモリ」を購入する人がいます。
パソコンのパーツは基本的に消耗品です。
そのため、よほど自作PCに詳しい人でない限り、どれくらい消耗しているか見た目では分からない中古のパーツは購入しないようにしましょう。
これはメモリに限らず、ほかのパーツでも同様です。
また、マザーボードによっては、利用できるメモリの規格が定められているケースもあります。
基本的に、マザーボードの商品説明にすべて書かれているため、必ず確認するようにしましょう。
冷却ファンのサイズがケースに合っていない
PCには必ず内部のパーツを冷やすための冷却ファンが存在しています。
最近は水冷式という「水」を使った冷却ファンも増えていますが、扇風機のような冷却ファンが一般的です。
ここで重要なのは、冷却ファンは大きいパーツである、という点です。
特にパソコンのサイズにピッタリくらいの冷却ファンを買ってしまうと、パーツとパーツが接触して故障の原因になったり、冷却が上手くいかない可能性があります。
冷却ファンには必ず「利用が推奨されるケースのサイズ」が書かれているため、自分が購入予定のPCケースがそれを満たしているかを確認しましょう。
配線を間違える
これも自作PC初心者に非常に多いのですが、配線を間違ってしまい、結果的にパソコンが付かないというケースがあります。
それだけなら直せればいいのですが、「どこの配線が間違っているのか分からない」となってしまうと、配線の確認だけで数時間かかってしまうことも…。
また、PCケースに合ったサイズの配線を購入しないと、パーツとパーツの距離が離れすぎて配線が届かない可能性も。
また、配線を綺麗に見せようとして長さが足りなかったり、逆に雑に配線をしたらパーツに引っ掛かっていたということもあります。
配線は丁寧に一個ずつ確認しながら、が重要です!
パーツに傷をつけてしまう
PCパーツの中には非常に繊細な部分があるものもあり、少しの力で曲がってしまうこともあります。
基本的に一度曲がってしまった部分は二度と直りません。
特にCPUパーツの金属ピンが曲がってしまう、傷つけてしまうというケースが多いです。
静電気防止などで手袋をつけて作業したいと考えている人もいるかもしれませんが、手袋をつけていると思わぬ引っ掛けが発生する可能性があるため、必ず素手で作業をするようにしましょう。
電源の端子が足りない
PCには電源パーツと呼ばれるものが必要になるのですが、この電源パーツは製品によって出力できる電子端子(コネクト)数が異なります
例えば、CDドライブを付けたい、HDDドライブもつけたい、DVDドライブも欲しいよね、となった場合、その数に応じた電子端子が必要になります。
必ず、自分がどのようなパーツを付けたいのか、そのパーツは電源とつなげる必要があるのかを確認するようにしましょう。
初めて自作PCをするならBTOショップのスタッフに確認を!
初めて自作PCを作ろうと考えている人は、BTOショップと呼ばれるオリジナルのパソコンを作ってくれるお店のスタッフの力を借りながらパーツの選定をすることを強くおススメします。
初めて自作PCを作ろうと考えている人が、インターネットだけで調べてパーツの購入をしてしますと、どこかでミスや漏れが発生してトラブルの原因になったり、パーツの買い直しが発生する可能性があります。
また、もし可能であれば自作PCを組み立てる前に、まずはBTOショップでお店の人にPCの組み立てを依頼して、そのPCのカスタマイズを自分でやる、というような形から入ることをおススメします。
既に完成しているパソコンのカスタマイズであれば、パーツの交換もしやすく、また交換手順なども作業しながら学べます。
まとめ
- 自作PC初心者がやりがちなミスはパーツの購入時
- 初心者は古いパーツには手を出さないようにしよう
- 初めて自作PCを作るならまずはBTOショップに足を運ぶといい
自作PCにおいて初心者がやりがちな失敗例を紹介しました。
様々な例を紹介しましたが、自作PCはそこまで難しいものではありません。
しっかりと組み立て方を学べばあなただけのパソコンを安く手に入れることが可能です。
これを機に、自作PCに手を出してみてはいかがでしょうか?
また、よくある自作PCの故障例として「画面が映らない」ときの対処法に関して以下でまとめました。
もし、画面が映らなくて困っている!という人は以下の記事も参考にしてみてください。