「ゲームをしていてパソコンの電源が突然切れた!」「なんかパソコンから異音がする…」「パソコンの動作が遅いけど原因が分からない」
このような現象に悩んでいる人は居ませんか?
もしかしたらそれはCPUの温度が原因なのかもしれません。
この記事ではCPUの温度が高くなるとどうなるのか、温度の確認方法、温度の下げ方について解説します。
目次
CPUの温度が高くなるとどうなるのか
CPUの温度が高くなる(80度~100度近くなる)とパソコンが以下のような動きをみせます。
- パソコンのファン(空調)が凄い音を出す
- ブラウザやソフトウェアの動作が急に遅くなる
- いきなりパソコンの電源が落ちる
パソコンに詳しくない人からすると、いきなりこれらの症状が見えるのは恐怖ですよね。
もし、これらの症状が起きた場合、それはCPUの温度が高くなっているかことが原因かもしれません!
そもそもCPUとは
CPUとは、パソコンのパーツの一つでCentral Processing Unit(中央処理装置)の略称です。
人間で例えるならば、CPUは人間の頭脳だと言われています。
人間も真夏などに外で運動をすると熱中症で倒れたりしますよね。
それと同じことがパソコンにおいても言えます。
CPUの温度が様々な原因(ホコリやパーツの劣化、空調の不調など)で高くなった場合、パソコンは壊れないように強制的にシャットダウンを行います。
これが上記であげた「いきなりパソコンの電源が落ちる」の理由の一つになります。
また、仮にパソコンが落ちないとしても、CPUが高温(それこそ100度近く)になった状態で動かし続けるとパソコンの故障の原因にもなりかねません。
そのため、もしパソコンの調子が少し悪いな?と思ったらまずはCPUが高温になっていないかを調べるようにしましょう。
CPUの温度の確認(測定)方法
CPUの温度を調べるには、大きく分けて「外部ソフトを使う」と「内部ソフトを使う方法」2つの方法があります。
基本的には、外部ソフトを使ったほうが圧倒的に楽なので、外部ソフトを利用することをおすすめします。
なお、本記事においてはWindowsでのCPU温度の確認方法について解説します。Mac OSなどはやり方が異なります。
パソコンに林檎のマークがついてる場合、この方法では調べられない可能性があるので気を付けましょう。
外部ソフトを使う方法
外部ソフトにも様々な種類がありますが、この記事では「Core Temp」と呼ばれるフリーソフトを紹介します。
Core Tempはインストールをするだけで使えるCPUの温度確認ソフトです。
※インストール時、関連ソフトの導入を行うか聞かれるため、必要ない場合はチェックボックスを外しておきましょう!デフォルトではチェックボックスがONになってます。
インストールをした後に起動することで、このようなCPUの温度を計る画面が出てきます。
上記を見ると、大体50~60度あたりのCPU温度であることが分かりますね。
また最小(Min)と最大(Max)温度も分かるので、急に温度が跳ね上がってた場合でもMax温度を見ることでどれくらい温度が高くなったか分かります。
高くても、80度を超えていなければ問題ないので安心してください。
内部ソフトを使う方法
Windowsの機能を使うことでCPUの温度を調べることができます。
ただし、少し面倒な作業をなため基本的には外部ソフトを使うのがおススメです。
その1.画面左下にあるWindowsマークを右クリックし、「コンピューターの管理」という部分をクリックする
その2.コンピューターの管理画面が表示されたら「パフォーマンス→モニターツール→パフォーマンス モニター」の順番でクリック
その3.パフォーマンス モニターが表示されたら、緑の+ボタンをクリック
その4.現れた画面の<ローカルコンピューター>の下をプルダウンして「Thermal Zone Information」というものを探して右側の▽ボタンをクリック
その5.さらに現れた部分から「Temperature(温度)」を選んで右下の追加をクリック
その6.右にある「追加されたカウンター」にTemperatureが追加されていれば右下のOKボタンをクリック
その7.下にあるカウンターの部分にTemperatureが追加されていればOK。上のログデータの表示ボタンをクリック
その8.プロパティが面が表示されるため、「グラフ」のタブをクリックして「垂直スケール」の最大値を400にしたらOKボタンをクリック
その9.CPUの温度が300~400程度で表示されるため、この数字から「273」を引きます。
これはこの数字がケルビンと呼ばれる特殊な算出方法で出されているからになります。
今回で言うと、301-273なので28度程度ということになります。
ここまで説明を読んでもらいましたが、はっきり言って面倒です!
そのため、外部ソフトを使うことを強くおススメします。
ただし、筆者の実体験としてゲームなどをプレイしていると温度が一気に70度近くにまで上がることになるため、あくまで今の状態の温度であること覚えておきましょう。
CPUの温度の目安は何度?
では、上記で計ったCPUの温度は何度が目安なのでしょうか?
パソコンをどれくらい稼働しているかによって目安となる温度は異なりますが、大まかに以下のように言われています。
- ネットサーフィンやメールなどの軽い動作をしているとき:40度以下
- 動画鑑賞などの少し重い動作をしているとき:40~50度
- ゲームや3Dソフトなどのかなり重い動作をしているとき:70度~80度
大体、80度を超えなければ問題ないと言われていますが、80度を超えると「ゲームをしていてパソコンの電源が突然切れた!」「なんかパソコンから異音がする…」「パソコンの動作が遅い」といった現象が発生する可能性があります。
ゲーム中にCPU温度が高い!これは大丈夫?
ゲームや3Dソフトを動かしているときは、人間で例えると「マラソンを全速力で走ってる状態」です。
そのため、ゲームや3Dソフトなどを動かしているときはCPUが高温になりがちです。
平均して80度近くなることになるため、パソコン自体もCPUの温度をなるべく下げるためにファン(空調)が激しく動くこともあります。
ファンが正しく機能している間は温度が高くなることは少ないです…が!
- パソコンの中にホコリが多い
- グリス(CPUに塗られている熱伝導を高めるもの)が劣化している
といった場合は冷却が間に合わず、90度以上になることがあります。
そうなった場合、パソコンの故障につながる可能性があるため、ファンの掃除やグリスの塗り替えなども検討しましょう。
CPU温度を下げる方法
CPUの温度を下げるには、大きく分けて「冷却機能を強くする」か「グリスの塗り替えを検討する」ことになります。
冷却機能を強くする方法としては、純粋に冷却ファンを新しいものに交換したり、水冷式と呼ばれる水を使う冷却方法に変える手もあります。
ただし、手ごろな方法ならパソコンのケースを開けて掃除をする方法もあります。
※パソコンケースを開けての作業になります。そのような作業に不安がある人は電気屋さんなどに相談をしましょう。
特にノートパソコンの場合、勝手に分解をするとパソコンの破損の原因になったり、保証対象外になる可能性があります。
また同様にグリスの塗り替えもCPUの温度を下げる効果がありますが、こちらも同様にパソコンケースを開けての作業となるため、しっかりと準備が必要です。
パソコンケースを開けなくてもいい対処法としては、冷房などを入れて部屋の温度を下げる方法があります。
パソコンに向かって扇風機を直にあてる人もいるかもしれませんが、それはホコリなどがパソコン内で舞ってしまう可能性があるのなるべく控えるようにしましょう。
まとめ
- パソコンのCPUの温度を調べる方法は2つある
- CPUの温度を調べるにはツールを使う方が楽
- CPU温度が高くなりすぎるとパソコンの故障の原因になるので注意
以上がパソコンのCPUの温度を確認する方法と、高くなった温度を下げる方法になります。
パソコンのパーツは消耗品のため、上記を試しても改善しないことがあります。
そのような場合は、パソコンが壊れる前に買い替えを検討したり、電気屋さんにパソコンのメンテナンスを依頼するようにしましょう。
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